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コラム

メタセコイア 生きている化石の移ろい

今年も残すところあと40日。寒波とともに年末の慌ただしい雰囲気もひしひしと感じるこの頃ですが、そんなときこそ自然に目を向けてホッと心を落ち着かせたいものです。さて今が最盛期の紅葉ですが、今回はこれから見頃を迎える木をご紹 …

旧乃木邸 栄光のシンボル月桂樹

10月も終わりとなるこの週末、2020年の東京オリンピック開幕までちょうど1000日を迎えます。今回はオリンピック発祥の古代ギリシアに縁のある樹木のお話です。 古代ギリシアでは、神々を崇めるために各地でさまざまな祭典が行 …

イロハモミジ 季節のグラデーション

朝晩の気温がぐっと下がり、一気に季節が進んだように感じるここ数日。街の木々も万緑の候から徐々に衣替えを始めています。 紅葉の代表樹であるイロハモミジはカエデの一種で、その掌状に深く切れ込みの入った小ぶりな葉は、秋の深まり …

日本庭園で際立つ水辺の松

松といえば“松竹梅”と縁起物の筆頭であり、能や狂言の舞台の背景にも描かれている木。また青々とした松が美しい海岸の風景を示す“白砂青松”という言葉もあるように、日本人にとってどこかシンボリックな木なのではないでしょうか。各 …

神代植物公園 サルスベリが伝える秋の訪れ

真夏に花をつける樹木は、それほど多くありません。 夏のはじまりから秋にかけて、季節をまたぐように花を咲かすとなればなおさら、 数えるほどです。梅や桜など馴染みある花が見頃の春と、紅葉と共に金木犀が香りを運ぶ秋の間にあって …

東京都練馬 900年の時を生きる大ケヤキ

東京都練馬の白山神社には、地域に愛されるケヤキの大木があります。 樹齢はおよそ900年。平安時代の武将、源義家(鎌倉幕府を開いた源頼朝の祖先)が奉納したものと伝えられており、平成8年には国の天然記念物に指定されています。 …

銀座 柳が伝える水の街の記憶

銀座の街には、通りごとに多くの街路樹が植えられています。 海外ブランドが軒を連ねる並木通りは西洋風の景観を目指しシナノキ、コリドー通りから中央通りまでのびる交詢社通りはトウカエデ、マロニエ通りや花椿通りなど街路樹がそのま …

明治神宮の楠 森と御霊を守る木

2020年に鎮座百年を迎える明治神宮の外拝殿の前には三本の大きな楠が立っています。大正9年の鎮座当時に献木され、本殿が焼失したという終戦間際の空襲をも生き抜いた明治神宮の御神木です。 一本は拝殿の向かって右側、周囲をぐる …

TAO樹木ライター:桑原万苗(くわはら まなえ)
出身:東京都杉並区
所属:東京外国語大学 国際社会学部 アラビア語専攻4年(休学中)