受験シーズンの真っ只中の2月。今回は学問の神様として祀られて いる菅原道真にゆかりの深い木をご紹介します。

菅原道真は梅をこよなく愛したと言われ、5歳にして梅の美しさに ついて詠った歌が残されているほどです。太田道灌がこの地に建立 した天満宮は徳川家康の入場後に場所が移されていますが( 現在の麹町・平河天満宮)、天満宮には欠かせない梅の木は今も変 わらず梅林坂で咲き続けています。


ここでは12月の早咲きから3月の遅咲きまで、長い期間さまざま な種類の梅を楽しむことができます。今の時期は白梅から紅梅まで 淡いグラデーションが美しく、この一帯だけ明るく感じられるほど の華やかさでした。
現在ちょうど皇居東御苑の目の前にある国立公文書館で、太田道灌 と江戸にまつわる史料の展示が行われています。江戸城が築かれる 前後の歴史や天満宮建立当時の様子を窺い知ることができ、梅林坂 の風景もより一層味わい深く感じられるのではないでしょうか。