受験シーズンの真っ只中の2月。今回は学問の神様として祀られて いる菅原道真にゆかりの深い木をご紹介します。
東京都千代田区、皇居の東側に位置する皇居東御苑には「梅林坂」菅原道真は梅をこよなく愛したと言われ、5歳にして梅の美しさに ついて詠った歌が残されているほどです。太田道灌がこの地に建立 した天満宮は徳川家康の入場後に場所が移されていますが( 現在の麹町・平河天満宮)、天満宮には欠かせない梅の木は今も変 わらず梅林坂で咲き続けています。


ここでは12月の早咲きから3月の遅咲きまで、長い期間さまざま な種類の梅を楽しむことができます。今の時期は白梅から紅梅まで 淡いグラデーションが美しく、この一帯だけ明るく感じられるほど の華やかさでした。
現在ちょうど皇居東御苑の目の前にある国立公文書館で、太田道灌 と江戸にまつわる史料の展示が行われています。江戸城が築かれる 前後の歴史や天満宮建立当時の様子を窺い知ることができ、梅林坂 の風景もより一層味わい深く感じられるのではないでしょうか。


艶やかな花びらが特徴のロウバイです。
ロウバイの見頃は2月中旬頃まで。


メタセコイアという木をご存知でしょうか。はじめ日本を含む北半
10月も終わりとなるこの週末、2020年の東京オリンピック開幕までちょうど1000日を迎えます。今回はオリンピック発祥の古代ギリシアに縁のある樹木のお話です。
れの神殿の神木の葉を用いた冠が贈られたといいます。その中で、芸術の神アポローンを称えるピューティア大祭の勝者に贈られたのを起源に、現在では勝利や栄光のシンボルとされているのが月桂樹です。