brisa libreriaで行っている講座「フラワーエッセンスの世界」は、
小鳥の雨宿り
緑の花のもつチカラ
ヴァインのエッセンスは、葡萄の花から作られます。
自己存在の見えない核
満開のスィートチェスナットの木。今年訪れたロンドン郊外のキューガーデンで。
何度もバイタリティあふれる花を見させてもらえ喜びひとしおでしたが、実際にこのエッセンスを飲むことになるとそういうわけにも行きません。自分ではたいして自覚のないときに出るのもこのエッセンスの特徴です。「バッチの花療法 メヒトルト・シェファー著」にも、次のように書かれています。
[、、、スィートチェスナットの状態は、たぶん魂が陥る状態の中でも最もネガティブなもののひとつでしょう。しかし、この状態は内面で起きることが多く、本人は意識していなので、、、、]
絶望、孤独、苦悩、行き詰まっているとき、などがこのエッセンスを必要とする状態を示すキーワードです。
魂の闇夜と表されるこうした苦しみの状態は、しかし、実は経験すべきこととしてあります。このネガティブな状態自体間違って起きたことではないのです。
38種の最後に作られたエッセンスは、苦悩の極みから一転して深く大きく私たちを解放するために存在します。長く苦しい道のりを重い枷をつけ歩み続け、力尽き果てるしかないように見えるまさにその時にこのエッセンスが働きかけます。重要な変容の通過儀礼を完成させるのです。
このエッセンスを飲んでいると、フラワーエッセンスは(とくにセカンド19)救いをもたらすものではなく、私たちを自ら気づいて古い殻から脱皮するよう追いこんでいるように感じます。
自己存在の見えない核を信じるしかないように。
ハートの奥の憧れを再び目覚めさせる野生のバラ
バッチ博士の38種の中で、晩年に作られたシリーズ「セカンド19」の一つワイルドローズ。
こんなにはかない美しさをグツグツ煮出してそのエッセンスを取り出すとは、なんだか抵抗を感じます。(煮出すのはボイリング・メソッドと呼ばれています。3月のコラムを参照してください)
別名ドッグローズと呼ばれ、オオカミの牙のように獰猛なトゲをもつ原種のバラ。
美しいものにはトゲがある、、、というような可愛らしいトゲではなく、そのフィールド内には一歩も近づかせない意気込みで、そうまでしても触れたい(またはアップで写真を撮りたい)者は、血を流す覚悟を、という様子です。
ちょうど、グラストンベリートーアに登るお気に入りの裏道ルートのまさにゲートに当たるところに大きく育っていました。どんなにそれが困難でも、近づかずにはいられない、とても特別な輝きを持つ花で、あとひと目、もう一度、と想いがかきたてられるのです。
このエッセンスは、だからあんな症状や、こんな状態に効くのか、、、、と。
詳しくはフラワーエッセンスの本を開いてみてください。
ハートにまっすぐ深く響いてくるエッセンスです。
この花は、一人ひとりにとても個人的に働きかけてきます。植物園などにもありますが、何よりワイルドの名に相応しく、野生がベストです。
傷つくかもしれない覚悟で、花を覗き込みたくなりますから。
そうして得た極上の美しさを火にかけるのですから、効かないはずはありません。