レイラインの交点、グラストンベリーから見た景色

世界的に有名なイギリスのパワースポット、グラストンベリー。

パワースポットという呼び方自体はなんだかオモチャみたいですが、実際にその地に立つと、ほんとに様々なエネルギーラインが交差しているのが分かります。

この写真は、そのグラストンベリーの中でもエネルギーのピーク、トーアと呼ばれる小高い丘の上からの風景。 ケルトの火の祭り5月に催されるベルテン祭のときの日の出の道が、この丘の頂上を通ります。ミカエルラインと呼ばれ、大天使ミカエルを奉る教会が多いのも特徴。

ここグラストンベリートーアの上にも聖ミカエルの教会跡が残り、様々な民族や信仰の祈りを聞き届けています。

ウェールズの国旗は赤いドラゴン。 私にとってここは同時にドラゴンのエネルギーを感じるところでもあります。聖ミカエルは竜退治している姿で有名ですが、逆に大地のドラゴンの力を統べているようにも見えます。物事は、自分の立ち位置によって見え方がまったく違うもの。

何かが一方的、圧倒的になりすぎないのが自然の法則です。

ドラゴンイヤーを越して巳年の今、多くの人々の中で魂の炎がかきたてられているように思います。

内からくる衝動から、旅に出てみてください。

探していたことさえ忘れていた何かに出会えるかもしれません。

私たちの内なる欲求こそ、蛇のメディスン。

人生の深い暗闇から、光へ再誕するとき

ウェールズの旅で出会った木々、第三弾はスィートチェスナット。野生の栗の木。大きく育つ長寿の木。1000年を超えることもよくあるそうです。

バッチ博士がその生涯をかけて完成させたフラワーエッセンス38種の内、最後に作られたと言われています。それは博士が亡くなる一年前1935年の夏の日でした。博士がエッセンスを作っていたスィートチェスナットの木も老成していたことでしょう。この樹木にとっての80年はおそらく人間にとっては7・8年くらいでしかないはずです。

「大きな栗の木よ! 博士を覚えていますか? 杖をつき、ときに黒い犬を連れて歩いていた、あの真摯な目をした人を覚えていますか?」

この木の花はちょうど私たちがイギリスにいるころ満開に咲いていました。

この花で作られるエッセンスが、38種中何よりも光へと私たちを高めてくれることがはじめて心から理解できました。 魂の闇夜から光へ再誕するときです!

、、、この写真はもう少し若いキューガーデン(イギリスの王立植物園)のスィートチェスナットです

森の王 オークの並ぶ道

前回と同じくウェールズの南カマーゼン地方の公園で出会ったオークたち。人々に守られ大切に管理されている森は、そこを歩く私たちに対しても親しみ深いエネルギーで迎えてくれます。

この5~6本並ぶオークたちは、この森を案内してくれたウェールズに住むフレッドさんの好きな光景だそう。並んで立っていてもそれぞれの個性がしっかり表れているところは、まさにオークならでは!

この、人に守られている森を、このオークたちも彼らにしか出来ないやり方で守っているよう。

樹木も人間も、地上に生きる生命はみなそれぞれのやり方で、互いの命を守っている。

生きていく上で当然経験することになる人生の厳しさも、黙々と耐えて百年を越え生き抜くオークの木々からは、
生きることの過酷さではなく、己が存在することで果たせている役割への静かで深い満足感を教えられます。

また、「そうまでしても守るべき尊きもの」を知っている深い賢者を思わせます。

この木と共に過ごしていると、愛することにはいろんな形があるのだと、私の内にもひそやかに流れる知恵がつぶやきます。

アーサー王伝説の土地、イギリス、ウェールズから

36種の木々のオラクルカード、Tree Angel Oracleの著者フレッドさんに会いに、ウェールズに行っていました。アーサー王物語に登場する預言者マーリンの生まれた土地カマーゼン地方まで。公園といってもまるで森のような、巨樹の育つ広い園内で、このビーチの木には自ずとみんなの足が向きました。

しっかりと自分のスペースを持ち育ったことで、のびやかに大枝が水平に張り出し、豊かに緑の葉を茂らせています。ビーチの花から作られるフラワーエッセンスは、内面の厳格さを理解と包容力へ成長させるカギとなります。自分の現状や周りの人々に対し抱いていた不満が、苦いクスリのように消化されて、大きな視野で物事を見つめていけるようになるのです。ビーチの木はそのエネルギーに包まれたとき、ニコニコ楽しくなる木ではありませんが、まるで豊かな叡智に清めつくされているかのように、心も精神も静まっていく独特のエネルギーを持っています。この木の下でみんなで静かに瞑想したのは、やはりそのエネルギーが必要だったから。こうして森は私たちをていねいに導いてくれます。

雌花のみ使うウォーナット(オニグルミ)

~胎児を抱く母になる花のチカラ~

諏訪の水源を訪れた5月に出会ったウォーナットの木。和名でオニグルミ。
何よりインパクトがあったのは、このクルミの木になまめかしく絡まりつくアケビの蔓(つる)とその魅力的な花。

柔らかく開いたクリーム色の3枚の花びら(実際には萼[がく])の中に、房になって紫かがったピンクの雌花が放射状に飛び出しています。また、雄花はみかんの房のように花の中央に夢見るようなパープル色。

この美しい数と色の魔法を持つ花たちが秋になり実ると、あのなんとも官能的なアケビの実となります。山形でこの紫色の実を味噌で調理したものを食べさせてもらったことがありますが、苦味があってジューシーで好きな味でした。

フラワーエッセンスとしてのウォーナットは、私たちを外側から来る様々な影響から守るとされています。実際にエッセンスを作るとき、ウォーナットの場合は雌花のみを使います。

何故雌花のみなのでしょう? 雌花は受粉後ふくらんでいくクルミの実そのもので、胎児を抱く母になる花です。私たちの心の奥から生じる小さなさざ波のような無形の衝動を、ウォーナットのフラワーエッセンスはきっちり守っていきます。

女性性の象徴のようなアケビの気品ある官能に巻きつかれて、クルミの雌花もごく目立たぬように咲いていました。まるで、女神の饗宴! 日本人の持つ特別な女性性を映し出すかのようなその印象は、深く心に植え付けられました。