人生の深い暗闇から、光へ再誕するとき

ウェールズの旅で出会った木々、第三弾はスィートチェスナット。野生の栗の木。大きく育つ長寿の木。1000年を超えることもよくあるそうです。

バッチ博士がその生涯をかけて完成させたフラワーエッセンス38種の内、最後に作られたと言われています。それは博士が亡くなる一年前1935年の夏の日でした。博士がエッセンスを作っていたスィートチェスナットの木も老成していたことでしょう。この樹木にとっての80年はおそらく人間にとっては7・8年くらいでしかないはずです。

「大きな栗の木よ! 博士を覚えていますか? 杖をつき、ときに黒い犬を連れて歩いていた、あの真摯な目をした人を覚えていますか?」

この木の花はちょうど私たちがイギリスにいるころ満開に咲いていました。

この花で作られるエッセンスが、38種中何よりも光へと私たちを高めてくれることがはじめて心から理解できました。 魂の闇夜から光へ再誕するときです!

、、、この写真はもう少し若いキューガーデン(イギリスの王立植物園)のスィートチェスナットです

森の王 オークの並ぶ道

前回と同じくウェールズの南カマーゼン地方の公園で出会ったオークたち。人々に守られ大切に管理されている森は、そこを歩く私たちに対しても親しみ深いエネルギーで迎えてくれます。

この5~6本並ぶオークたちは、この森を案内してくれたウェールズに住むフレッドさんの好きな光景だそう。並んで立っていてもそれぞれの個性がしっかり表れているところは、まさにオークならでは!

この、人に守られている森を、このオークたちも彼らにしか出来ないやり方で守っているよう。

樹木も人間も、地上に生きる生命はみなそれぞれのやり方で、互いの命を守っている。

生きていく上で当然経験することになる人生の厳しさも、黙々と耐えて百年を越え生き抜くオークの木々からは、
生きることの過酷さではなく、己が存在することで果たせている役割への静かで深い満足感を教えられます。

また、「そうまでしても守るべき尊きもの」を知っている深い賢者を思わせます。

この木と共に過ごしていると、愛することにはいろんな形があるのだと、私の内にもひそやかに流れる知恵がつぶやきます。

アーサー王伝説の土地、イギリス、ウェールズから

36種の木々のオラクルカード、Tree Angel Oracleの著者フレッドさんに会いに、ウェールズに行っていました。アーサー王物語に登場する預言者マーリンの生まれた土地カマーゼン地方まで。公園といってもまるで森のような、巨樹の育つ広い園内で、このビーチの木には自ずとみんなの足が向きました。

しっかりと自分のスペースを持ち育ったことで、のびやかに大枝が水平に張り出し、豊かに緑の葉を茂らせています。ビーチの花から作られるフラワーエッセンスは、内面の厳格さを理解と包容力へ成長させるカギとなります。自分の現状や周りの人々に対し抱いていた不満が、苦いクスリのように消化されて、大きな視野で物事を見つめていけるようになるのです。ビーチの木はそのエネルギーに包まれたとき、ニコニコ楽しくなる木ではありませんが、まるで豊かな叡智に清めつくされているかのように、心も精神も静まっていく独特のエネルギーを持っています。この木の下でみんなで静かに瞑想したのは、やはりそのエネルギーが必要だったから。こうして森は私たちをていねいに導いてくれます。

雌花のみ使うウォーナット(オニグルミ)

~胎児を抱く母になる花のチカラ~

諏訪の水源を訪れた5月に出会ったウォーナットの木。和名でオニグルミ。
何よりインパクトがあったのは、このクルミの木になまめかしく絡まりつくアケビの蔓(つる)とその魅力的な花。

柔らかく開いたクリーム色の3枚の花びら(実際には萼[がく])の中に、房になって紫かがったピンクの雌花が放射状に飛び出しています。また、雄花はみかんの房のように花の中央に夢見るようなパープル色。

この美しい数と色の魔法を持つ花たちが秋になり実ると、あのなんとも官能的なアケビの実となります。山形でこの紫色の実を味噌で調理したものを食べさせてもらったことがありますが、苦味があってジューシーで好きな味でした。

フラワーエッセンスとしてのウォーナットは、私たちを外側から来る様々な影響から守るとされています。実際にエッセンスを作るとき、ウォーナットの場合は雌花のみを使います。

何故雌花のみなのでしょう? 雌花は受粉後ふくらんでいくクルミの実そのもので、胎児を抱く母になる花です。私たちの心の奥から生じる小さなさざ波のような無形の衝動を、ウォーナットのフラワーエッセンスはきっちり守っていきます。

女性性の象徴のようなアケビの気品ある官能に巻きつかれて、クルミの雌花もごく目立たぬように咲いていました。まるで、女神の饗宴! 日本人の持つ特別な女性性を映し出すかのようなその印象は、深く心に植え付けられました。

諏訪のロックウォーター(岩清水)エッセンス

~頑なな心をほぐしもっと自由に~

少し暑いくらいの春の日差しの中、諏訪にある古代からの聖地である水源を訪れました。

こんこんと苔むした岩の下から湧き続けているお水の甘いこと優しいこと。バッチ博士が作ったフラワーエッセンスは全部で38種類。フラワーというわりに、1つだけフラワーでも植物でもないものから作られていて、それがロックウォーター(岩清水)のエッセンス。大地の奥深く暗い闇の中から静かに溢れ出す、ウェールズの忘れられかけた古い聖地の癒しの水から作られました。

人々に忘れられるくらいが実はちょうど良いそうで、人間が大々的に祀ったり観光名所になっていると、かえってエッセンスとしての純粋さを守れないのだとか。そういう意味でも、ここ諏訪の聖なる湧水は、道がしるされていないこともあり、まずめったに人に会うことがありません。

ロックウォーターのエッセンスは、「こうあるべき。こうありたい」という確固とした理想を持つ、自分に厳しい人に使われます。頑なになっている心をほぐし、内側からやわらげてくれ、もっと自由でいられるように促してくれます。

大地の胎内から湧き上がる水から作られたエッセンスは、私たちがこの世に生まれてきた時の、善悪含めてまだ何も刷り込まれていない、やわらかで自由なスピリットに通じる何かをもっています。

写真の水源のある諏訪は、日本列島の臍(へそ)。ダイナミックにプレートがぶつかり合う固い大地の奥から湧き出すその水は、水の輪郭を持っていないかのようにとろりとやわらかく、口にした私たちまでも光を放ち始めたかと感じるほど神聖さにあふれていました。

日本に生まれてきたことは、ほんとうに素晴らしいことだと、日本のロックウォーターがことほぎ教えてくれたようです。