わたしたちを導くいのち

不思議なもので、今振り返ると昨年秋にはこのことを確かに予期していたように思います。
今年、体調を崩して入院、しばらく仕事を休み療養しなくてはならなくなりました。
20年以上責任ある立場で働き続けてきて、仕事を自分の都合でキャンセルするなどはじめての事でした。46歳を、大きなターニングポイントにすると、魂が決めてきたのでしょう。
昨年の後半くらいから「どこかで大きなストップがかかるのではないか?」と、自分の状態にあやうさを感じていました。それでもついついやらねばならぬ(そしてやることが喜びである)目の前の仕事に埋没してきてしまいました。
バッチ博士は、病自体が全体を修正するために働くものと認識していました。病は不運な悪いものではなく、その人の全体を調和させるために、本来は治癒させるために起きるのだと。
大切なことは、ここで言う全体とは、魂が中心にあることです。
魂というといろんなイメージを持たれるかもしれませんが、シンプルに言えば「いのちの力」そのものです。私たちの自我が思う最善と、「いのちの力」が判断する最善は、一致するときもあるでしょうが、まったく違うこともあります。その時に、中心となり全体を調和させていくのは魂「いのちの力」になります。
自分の望んでいることとは違う事態が人生に生じるとき、人はそれを「運命」とも呼びます。
私にとっても、今回のことは運命。自分の望みでもプランでもありませんでしたが、私の内なる「いのちの力」が(私には見えない)最善に向けて人生の舵をとってくれています。
この世の誰にとっても、人生は先の見えないもの。どうせなら、感謝して、微笑んで、大いなる流れに身を委ねていきたいと思っています。
写真は病院の庭のハーブ園です。ミントやタイムを摘んでお茶にしたり、ラベンダーを枕元に置いたり、熟した桑の実を食べたり、ミツバチや蝶を飽きずに眺めたり、おおいに癒されています。
brisaで予定していたいくつかの講座を中止させていただいたことを心からお詫び申し上げます。時期をあらためて、必ず開催させていただきますので、どうぞ楽しみに待っていてください。