コブシ 芳香の田打ち桜

この3月は平年より気温が高く、各地から続々と桜の便りが届きました。東京でも24日に観測史上3番目の早さで桜が満開となり、その後はお花見日和の晴天が続いています。

東京都千代田区、皇居に隣接する都心のオアシス日比谷公園でも、暖かな陽気に誘われて桜やチューリップ、菜の花など春の植物が見頃を迎えています。
その中で桜に比べて控えめな姿ながら、芳しい香りで道行く人を惹きつける木を見つけました。早春を代表する花木、コブシです。


コブシの花はヘラのような形の白い花びらを大きく広げ、香水の原料にもなる強い香りを放つのが特徴です。早春の山野に咲く白い花が麓からも見つけやすく、日本各地でこの時期の農作業の目安になったと言います。
門出の春、華やかな桜が人々を祝福するように咲くのであれば、慎ましく白いコブシの花は、シャンと背筋を伸ばしてくれるような佇まいです。
新年度の始まり。樹木に目をやる余裕を忘れず、気分新たに参りましょう。

 

2018.4.14 【和ビーガン】春のutage 〜 繋がりを食べる 〜


和ビーガンイベント第2弾:春のutage 〜 繋がりを食べる 〜

春を感じる季節となってきました。寒さに耐えた木々が芽を出し始める頃。私達の体も少しずつ、動き始めているのを感じます。

農家さんも、この時期は春野菜の収穫やこれからの時期に向けての種植えなどで、大忙し。春を迎え新緑の季節には、色鮮やかな野菜達が畑一面に広がります。

そんなエネルギーたっぷりのお野菜で美味しいご飯を作ります。冬の眠っていた体を、野菜の力を借りて目覚めさせませんか。今回はシェフ達の繋がりのある農家さんの野菜を中心に、美味しいご飯を作ります。

皆様にお会いして、届いたお野菜を見て、その日の料理が決まります。
目の前にある野菜が調理されていく様子もお楽しみください。

愛情たっぷりに育ったお野菜のお土産もあります。

日時 2018年4月14日(土)12:00〜14:00
※11:45分入口集合
serendipity事務局が受付をしております。
会場 芝浦にて
TEL: the-serendipity 03-5981-8911
定員 10名
金額 10,800円(税込)
◆キャンセルはできませんのであらかじめご了承ください。
本格的な和ビーガンのスイーツ付きランチコース
お土産の野菜やビーガンクッキー付き
講師 和ビーガン Teacher:桧山剛(ひやまたけし)
和ビーガン Teacher:半田葉子(はんだようこ)
持ち物 筆記用具
主催 bes企画

カンヒザクラ 力強い春の息吹

3月の始まりとともに春一番が吹き、気温が一気に上昇した今週。暖かな日差しの中で、一際鮮やかな早咲きのサクラをご紹介します。

浜離宮恩賜庭園はすぐ側にオフィスビルが立ち並び、目の前を首都高が通る都心の喧騒の中にありますが、一歩足を踏み入れると四季折々の草木が美しい、穏やかな空間が広がっています。この時期、園内ではさまざまな種類の梅や、ぐんと成長した菜の花が来園者の目を楽しませてくれますが、中でも一際濃く鮮やかな色で視線を集めるのがカンヒザクラです。

 

カンヒザクラは中国南部〜台湾に自生し、日本では沖縄でよく見られるサクラの原種の一つです。ビビットな緋紅色の半開した花が、釣鐘状に下を向いて咲く姿が特徴で、淡いピンク色のサクラをイメージするとその違いに驚くかもしれません。散り方も他のサクラの様に花びら一枚ずつ散るのではなく、萼ごとぼとっと落ちていきます。

 

カンヒザクラは、淡い色の花々が多い季節にあって、春霞を吹き飛ばすような力強さがあります。目の覚めるような春の息吹を感じに、浜離宮恩賜庭園へ訪れてみてはいかがでしょうか。

2018年3月3日(土) 和ビーガン 精進料理を食べる!

2018年3月3日(土) the-serendipity の『和』を楽しむ ~精進料理=和ビーガン?
イベントを開催しました。

目黒天恩山五百羅漢寺見学をさせて頂きながら美味しい精進料理を堪能させて頂きました。精進料理はにんにくや玉ねぎを入れない料理ですが、まさに和ビーガンとあまり変わらぬ料理だと実感をしました。体にやさしく、そして美味しく、美しいこの料理に皆がほっこりとしていました。

これから、the-serendipity をどうぞお楽しみください。

梅林坂 天神様ゆかりの春告草

受験シーズンの真っ只中の2月。今回は学問の神様として祀られている菅原道真にゆかりの深い木をご紹介します。
東京都千代田区、皇居の東側に位置する皇居東御苑には「梅林坂」というその名の通り梅の木の名所があります。旧江戸城本丸に向かって緩やかに続く梅林坂には約70本の梅が立ち並び、歴史ある石垣と相まって美しい風景を生み出しています。始まりは江戸城を築いた太田道灌が菅原道真を祀ってこの辺りに梅を数百株植えたことと言われ、現在の木々は皇居東御苑の開苑に向けて昭和42年に植えられました。
菅原道真は梅をこよなく愛したと言われ、5歳にして梅の美しさについて詠った歌が残されているほどです。太田道灌がこの地に建立した天満宮は徳川家康の入場後に場所が移されていますが(現在の麹町・平河天満宮)、天満宮には欠かせない梅の木は今も変わらず梅林坂で咲き続けています。
ここでは12月の早咲きから3月の遅咲きまで、長い期間さまざまな種類の梅を楽しむことができます。今の時期は白梅から紅梅まで淡いグラデーションが美しく、この一帯だけ明るく感じられるほどの華やかさでした。
現在ちょうど皇居東御苑の目の前にある国立公文書館で、太田道灌と江戸にまつわる史料の展示が行われています。江戸城が築かれる前後の歴史や天満宮建立当時の様子を窺い知ることができ、梅林坂の風景もより一層味わい深く感じられるのではないでしょうか。