心の風向きが変わるとき…アスペンの守護のチカラ

アスペンの木が風をつかまえて鳴っています。和名がヤマナラシというのはこの木にピッタリです。
ザアァ、ザアァ~と、海鳴りならぬ、森鳴りといった風情で、私たちの意識もザアと一掃するようです。身体にまとわいつくような重いなにか、日々背負ってきたなにかを払っていくとともに、忘れていた遠いところにあるものへと、心の風向きが変わります。あれ?忘れていた大切なことがあったはず。あれはなんだったろう、と見えない彼方を探るように。

アスペンの花から作られるエッセンスは、理由のない恐れや、なにかに取り付かれているような不穏感に対して作用します。例えば、家の中にふとした拍子に人の気配を感じて、ぞわぞわするときなどに使うことができます。
フラワーエッセンスの素晴らしさは、単によくない感情を消し去ったり、感じなくするわけではなく、そういう感情があるときの私たちの内面のエネルギーに、あらたなきっかけを与えてくれること。
それは、本来一つの軸の端と端のようなもので、心がなんとはなく不穏なときは、まだ見えぬ遠いなにかに呼ばれているときでもあるのです。今までとは違う意識レベルに成長していくとき、人は理屈のない恐れや不安を感じやすくもなるということです。
アスペンのエッセンスをていねいに飲みつづけていくと、知らぬ間に私たちは、理屈抜きの強さを得ていきます。恐れがすべて消えるわけではありませんが、大丈夫かなぁ…と、少しドキドキしつつも、見えないなにかに導かれ、今までとは違う自分へと自然に移り変わっていくのだと思います。
ギリシャ神話では、アスペンで作られた冠をつけ、ヘラクレスはいまだかつて誰も踏み込んだことのない黄泉の国に行き、そこから無事に生還します。そうしてアスペンを聖なる木として称えたのです。
私たちが、敏感になっているとき、アスペンはつねにしっかりと守り導いてくれます。