しいたけの花畑ステーキ!

黄色い菊がアクセント♪しいたけのステーキ!
[recipe by 本道佳子]
◆準備するもの
食用の菊
椎茸
ごぼう
玉ねぎ
ごま油

①菊はさっと茹でます。
②玉ねぎはみじん切りにします。
③ごぼうは茹でて、小さくカットします。
④玉ねぎとごぼうは、ごま油と塩で炒めます。
⑤しいたけはごま油でソテーし、①と④を加えて出来上がり。

イロハモミジ 季節のグラデーション

朝晩の気温がぐっと下がり、一気に季節が進んだように感じるここ数日。街の木々も万緑の候から徐々に衣替えを始めています。
紅葉の代表樹であるイロハモミジはカエデの一種で、その掌状に深く切れ込みの入った小ぶりな葉は、秋の深まりに伴って鮮やかな紅色へと染まっていきます。今の時期はちょうど、一本の木でも枝先から中心部、樹冠の上部から下部へとグラデーション状に葉が染まっていく様子を目にすることができます。
東京都文京区、東京ドームのすぐ隣にある小石川後楽園のイロハモミジも、大泉水の周りで秋の装いを纏い始めています。葉が美しく色づくには、昼夜の温度差、十分な日当たりや湿度などいくつかの環境条件があります。その点で小石川後楽園のように池を中心に据えた日本庭園や公園は、適度な樹間と湿度が保たれた環境にあるため全国的にも紅葉の名所と呼ばれる場所が多くあるのです。

「もみじ」という言葉はもともと木々の葉が赤、または黄色くなることを意味する「もみず/づ」という言葉に由来すると言われています。もみずとは染め物を「揉み出ず」、つまり水の中で染料を揉み出すことになぞらえ、葉色が染まっていく様を表しているのです。いにしえの人はこの時期、霜さえ降りるようなひんやりとした朝晩の空気の中で季節が進むことを、感覚的に捉えていたのかもしれません。


紅葉の季節はまだ始まったばかりです。公園や街中でこれという一本や一帯を決め、葉がどこから染まっていくのか、紅葉の進みを追ってみるのも楽しいかもしれません。

さつまいもの塩昆布ソテー

さつまいもの甘さと塩昆布のバランスがピッタリ! この甘さでカラダの疲れが取れそうです!
[recipe by 本道佳子]
◆準備するもの
さつまいも
塩昆布
ラディッシュ
種無しぶどう

①さつまいもは、一口サイズにカットして塩茹でしておく
②ラディッシュはお花のように切り込みを入れておく
③ぶどうは甘みを引き出すための隠し味、スライスしておく
④①〜③を混ぜて、塩昆布であえて出来上がり!!

日本庭園で際立つ水辺の松

松といえば“松竹梅”と縁起物の筆頭であり、能や狂言の舞台の背景にも描かれている木。また青々とした松が美しい海岸の風景を示す“白砂青松”という言葉もあるように、日本人にとってどこかシンボリックな木なのではないでしょうか。各地の景勝や自然を模して四季の移ろいを鑑賞する日本庭園にも松は欠かすことができません。
江東区清澄白河にある清澄庭園は、大泉水(池)を中心に周りを園路が囲む典型的な形式の日本庭園です。ここでは池の縁から水面ぎりぎりに枝を伸ばす松の木々と、その枝ぶりが美しく水面に映る様子を間近に見ることができます。
清澄庭園は当初、地方藩主の下屋敷内の庭園として造られたましたが、明治に入り三菱財閥の創業者である岩崎弥太郎の手に渡ると、さながら石庭の観を呈す現在の姿へと手が加えられていきました。岩崎家は自社の汽船を使って全国から名石を集め園内に配置したほか、一枚岩の石橋やとび石の磯渡りなど、効果的に石を使って池の景観を楽しむ工夫を盛り込みました。実際に石の上を渡ると視線が水面に近づき、歩を進めるごとに池に映る草木の姿が変化していくのがよく分かります。池の中島に植わる松の姿は言うまでもなく、揺れる水面に映る様子もまた日本庭園ならではの風景です。これから迎える紅葉の時期には、松に加えて色づいた他の木々も水面に表情を足してくれます。いつもは見上げる視線を少し下げてみると、新しい秋を発見できるかもしれません。